『祖国復帰』と言って欲しい

バンベン

2012年03月10日 22:48

本年は沖縄県の祖国復帰より40年という記念すべき年です。
40年前は米軍統治下であり渡航にはパスポートが必要だった、と聞いても私のような世代にはナカナカ信じれない事実です。
また佐藤栄作総理の「およそ戦争によって失った領土を平和裏に回復するということは、世界の歴史上たぐいまれな事柄」の言葉にもありますように、「祖国復帰」とは世界史的に見ても大変な偉業であることがよくわかります。
沖縄県民の情熱、水面下での交渉、世界情勢など様々な要素が絡み合い祖国復帰が成功したのでしょう。

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-03-09_30857/
本日の沖縄タイムスにも、復帰40周年大会を沖縄県と政府の主催で行うことが決定したとの記事が掲載されました。

ただ、同時に気になるのは、沖縄タイムスをはじめマスコミは「祖国復帰」という言葉を意地でも使わないという点です。
「復帰」もしくは「本土復帰」という言葉を使います。
しかし、「祖国復帰運動」なのに、ただ「復帰」「本土復帰」とだけ呼称するのは非常に違和感があります。
敢えて「祖国」という言葉を敢えて使用しないようにしているとしか思えません。

ある県内政治家の方も「『復帰』ではなく『祖国復帰』と言って欲しい。『祖国復帰』と言わなければ、どこに『復帰』したのかわからない。我々は『祖国・日本』に復帰したんだ」とかねがねおっしゃっていました。

また祖国復帰を知る人達からは「日の丸を手作りで作ったよ」「貧乏な子は手作りで日の丸を作って、日の丸を買ってもらえる金持ちの子がうらやましくて」と当時の体験をよく聞きます。
しかし同時に聞くのが「でも復帰が決まってから何故か日の丸を振りにくくなって」「僕達も日の丸を振りたいんだけど、マスコミや先生が『日の丸ダメだ』と激しく言うもんだから」という声もよく聞きます。
県民の真実の声を抑えつけてきたのは誰でしょうか。

沖縄タイムスは祖国復帰40年を記念連載を掲載していますが、その第一回は「愛国心は突然に」という衝撃的なタイトルでした。
第一回のタイトルからして「祖国復帰運動」と「愛国心」は関係ない、と言っているようですが、真実は違います。
沖縄のマスコミは何を勘違いしているのかわかりませんが真実を報道するのではなく、ある一定の方向にミスリードしようとすることに熱心だからやっかいです。

沖縄は日本です。
是非、大会名に「祖国復帰」という言葉を使っていただきたいと思います。


さて「祖国復帰」という大切な歴史をよみがえらせるために、現在準備を進めている式典があります。
県と国が行う式典とは別に民間有志で行う式典です。
その告知をさせていただきまして筆をおきます。

「沖縄県祖国復帰40周年記念大会」
日時 5月12日(土)13時30分~
会場 宜野湾市民会館(宜野湾市役所隣)

特別ゲスト 津川雅彦(俳優)
また「たちあがれ日本」の平沼赳夫先生の御出席は決まり、その他の登壇者も調整中です。
「琉球舞踊と日本舞踊の共演」「子供たち100名での詩吟」なども予定しています。